fc2ブログ

「任天堂のゲームで思い出すエピソード」という文章にコメント殺到

ちょっと泣ける話です。

私が死んだら、誰か私を思い出してくれるでしょうか?



http://labaq.com/archives/51427995.html




ゴールデンアイ

ゴールデンアイが発売になったのは僕が6歳のときだった。

父さんはいつも双子の妹タムジンも一緒に遊ぶようにと促し、ビデオゲームが嫌いな彼女もそのゲームは気に入っていた。

僕らはまだ小さかったので、父さんはペイントボール・モード(銃の代わりにペイント弾)をオンにして遊ぶようにと言った。そうやって僕らは何時間も遊んだ。

僕らが8歳のとき、父さんと母さんは離婚した。父さんを訪ねるときはいつもゴールデンアイで遊んだ。

ある11月15日のこと。僕たち兄妹は9歳になっていて、帰る間際に父さんは僕たちを引き止めてゴールデンアイを渡してくれた。

「お前たちのことが大好きだよ」父さんは妹と僕に言った。
「絶対に忘れるなよ。いつもお前らを愛してるからな」

次に父さんに会ったのは2日後だった。そこは病院の集中治療室で、父さんは首を吊って担ぎ込まれていた。

その翌日、病院は父さんの生命維持装置を切った。

毎年父さんの命日になると、タムジンと僕はいろんな方法で追悼をしたけれど、十分だと思えるようなことは出来なかった。

普段はそのことについて感傷的になったりはしない。タムジンと僕は冗談もたくさん言い合った。

だけど去年の11月18日は早朝に目が覚めた。

寝ている妹のところにハグをしに行って、「父さんが恋しいよ」とささやいた。そして二人で何時間も泣いた。それから二人で起き上がって僕の部屋に行った。

いろんな箱を引っかき回して、64とゴールデンアイのホコリを吹き飛ばした。

僕らはソファに座って一緒にプレイをした。動かない3人目のプレイヤーをずっとスクリーンの左下に置きながら。

もちろんペイントボール・モードはオンにしてだ。

大好きだよ。父さん。





スポンサーサイト



2010-04-08 : 未分類 : コメント : 0 : トラックバック : 0
Pagetop
コメントの投稿
非公開コメント

Pagetop
« next  ホーム  prev »

プロフィール

sff4711

Author:hiroco

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

Orleans - Dance With Me

FC2カウンター

ブログランキング

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR